クレジット事例紹介

自治体におけるJ-クレジット(旧J-VER)開発

団体名:秋田県三種町

森林吸収J-VERクレジット開発のきっかけ

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三種町は国産のじゅんさいの9割を生産しています。水分を豊富に含むじゅんさいには、きれいな水が不可欠で、きれいな水は森林が育みます。林務担当として県内の事例を聞きながら、当町でも森林吸収J-VERを開発して、森づくりに活用できないか検討を進めました。

地域の課題

じゅんさいの摘みとり作業を担う人材は高齢化しており、その後継者育成のための補助事業や、観光協会との協働で、「じゅんさい摘みとり体験」などの観光客の誘致も推進しています。また減反地を積極的にじゅんさい栽培に転用する際、沢からの引水や地下水の組み上げなど、水源整備を行った結果が現在の生産に繋がっており、清らかな水資源の維持のため森林整備が不可欠です。

森林吸収J-VERクレジット開発の問題・課題

J-VERプロジェクトを始めるにあたり、当町有林面積1906haのうち、どこを対象林班にするか、グリーンプラスさんに相談なくては決定できませんでした。今回は財産区を除いた形で124.6haを対象に決定しました。次に当該面積でJ-VERプロジェクトを実施するにあたり、どの程度の予算を措置すればよいかも全く不明でしたので、グリーンプラスさんに相談しました。また細かい話では、施業計画書の地位級と秋田県の林分収穫表の地位級が異なっており、この対応でもグリーンプラスさんに相談が必要でした。

グリーンプラスの提案

水資源の維持に欠かせない森林整備費用には、町の予算以外に「埋蔵金」があります、ということで環境省J-VER制度の活用を推奨頂きました。三種町有林で森林吸収J-VERに取り組む際の課題を、無料コンサルティングの範囲で明確にしてくれました。またクレジットの買い手に売上収入を明確にアピール出来るよう、クレジット収入については一般会計と分けるようアドバイスをいただきました。

結果(現状報告)

三種町の5割以上を占める森林面積は秋田県下でも有数の人工林地形が形成されており、人工林は育成途上にある35年生以下の若齢林が大半を占めています。森林の有する多機能的機能性を将来に渡り持続的に発揮させるため、適切な間伐施業を行いながら、J-VERプロジェクトの収益を、森林保全と水資源の維持に活用していきます。

お客様の声

農林課 林務係 佐藤慶一主査

ご担当者:農林課 林務係 佐藤慶一主査

グリーンプラスさんは、既に秋田県内では森林吸収J-VERプロジェクトを幾つか立ち上げていたので、当町でも議会対応を含め、申請から販売までグリーンプラスさんへ依頼する形に致しました。実際に申請書類の作成から発行まで時間もかからず、依頼した納期内でスムーズでな取り組みが可能になりました。

URL:http://www.town.mitane.akita.jp/

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企業が社会貢献活動を行う際には、社会との共有価値が創造できるかが重要です。永らく経済的インセンティブがなかった山村との連動を図り、企業やその消費者と山村との共有価値創造をご提案します。

森林クレジット開発サポート

環境省のJ-クレジット(旧J-VER)は、低炭素社会実行計画の目標達成やカーボン・オフセットなど、様々な用途に活用されます。申請書や計画書の作成、環境省や検証機関とのやり取りなど、国内ナンバーワンの豊富な経験でサポートします。

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