米航空宇宙局(NASA)が、北極海で冬季に年間最大となる海氷面積が、今年は過去35年間の観測の中で5番目に小さかったとする研究成果を今月3日に発表しました。
1年の中で最小となる夏季の海氷面積は昨年、観測史上最小を記録しましたが、冬の面積も縮小傾向が続いています。
1年の中で最小となる夏季の海氷面積は昨年、観測史上最小を記録しましたが、冬の面積も縮小傾向が続いています。
NASAは、宇宙航空研究開発機構の観測衛星「しずく」のデータを分析。その結果、海氷面積は昨年9月に過去最小の349万平方キロ・メートルを記録した後、約半年で約4・3倍に拡大し、2月末に今冬で最大となりました。その面積は1509万平方キロ・メートルで、過去30年の平均面積に比べる と、日本列島のほぼ1個分に相当する37万平方キロ・メートルも小さくなります。
冬の海氷面積の縮小傾向は2004年以降、加速しているといいます。NASAの研究者 は「温室効果ガスの増加による地球温暖化の影響とみられる」と指摘しています。