中国電力の関連会社、大崎クールジェン(広島市)は28日、広島県大崎上島町で計画しているCO2排出量を抑える石炭火力の実証試験発電所を来年3月にも着工すると発表しました。
同日、経済産業相に届け出ていた環境影響評価書が環境保全へ適正な配慮がなされていると判断され、2017年3月に実証試験の開始を目指すとのこと。
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12月4日から約1か月間、広島県庁や大崎上島町本庁などで評価書を縦覧します。大崎クールジェンは来年2月に本社を大崎上島町に移転し、事業を本格化します。発電所は出力16万7000キロワットの予定。
同社が取り組むのは「酸素吹き石炭ガス化複合発電(IGCC)」と呼ぶ発電方式で、石炭ガスと発生する熱で生み出した蒸気でタービンを回し、発電します。CO2排出量を最新の石炭火力発電に比べ約15%削減できます。従来の石炭火力では利用が難しかった亜瀝青炭などの低品位炭が活用できることも特長。蒸気だけを使う石炭火力に比べCO2の排出量を削減し発電効率を高められるため、次世代の発電方式として期待が高まっています。また、燃料電池と組み合わせるIGFCでは、約30%のCO2削減が可能と見込まれています。
実証試験は3段階で行われ、まず第1段階である酸素吹き方式IGCCの実証試験で着実な成果を挙げたい考えです。