日揮は国内初の取り組みとして政府が北海道で進めているCO2の回収・貯留(CCS)の大規模実験に参画します。
このほど実験向けの基幹設備を受注、2016年の納入が決定しました。原子力発電所の再稼働が遅れる国内では今後、火力発電の比率が高まる見通しです。CO2削減の切り札としてCCSの技術がいち早く確立できれば、世界に向けて日本の技術を輸出できる可能性も出てきます。
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実証実験は経済産業省が主導し、北海道苫小牧市で実施されるとのこと。苫小牧市内の出光興産の北海道製油所が排出する炭化水素ガスからCO2を分離・回収して圧縮。近隣の海底の堅い地層「遮へい層」の下にある1千メートル以下の地中に埋めます。
貯留するCO2は最大で年20万トン。16年度から3年かけ、回収・貯留する計画です。事業所から排出されるCO2を大量に貯留する試みは国内で初めてとなります。(日本経済新聞)
国内各社のCCSに向けた主な取り組みとしては、三菱重工業が昨年に米国の火力発電所で1日当たり500トンを回収できる大規模実証プラントを稼働したほか、IHIは石炭火力発電所向け実証プラントを豪で稼働、2015年の商用化を目指しています。日立製作所はカナダの電力大手と組み、2020年の実用化を目指しており、東芝は福岡県大牟田市の発電所に実証プラントを設置しました。