グーグルの自動運転カー カリフォルニア州でも公道走行が可能に

グーグル.jpg 米カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は25日、マウンテンヴューにあるグーグル本社で、運転手を必要としない自律走行車が公道を走行することを認める法案に署名しました。
【写真:グーグルグラスをかけて無人運転カーについて語るサーゲイ・ブリン氏(左)とブラウン州知事。  ITmediaニュース】
 法案は、自律走行車がテスト目的で州内の公道を走行することを認めるもの。ただし、不測の事態に対応できるよう運転席にドライバーが座っていることが条件となります。

 米グーグル本社で行われた署名式典でブラウン知事は、「この法律はカリフォルニアのエンジニアたちが、走行試験を安全に実施して驚くべき新技術を導入することを可能とするものだ」と述べ、「自律走行車は、今日のSFの話を明日の現実に変える最新技術をカリフォルニアが主導する新たな事例となるだろう」と語りました。

 グーグルの自律走行車は、同社の共同創設者セルゲイ・ブリン氏が率いる開発チームが手掛けました。このチームはほかにも、現実世界とインターネットを融合させるメガネ型IT機器「グーグル・グラス」など、空想性と先見性に富んだ技術開発に取り組んでいます。署名に先立ち、ブラウン知事はブリン氏らとともにグーグルの自律走行車に試乗しました。

 自動運転者の公道での走行が米国で合法化されたのは、カリフォルニア州が3州目で、昨年2月にはネヴァダ州、また今年はじめにはフロリダ州で、それぞれ同様の法案が成立しています。ネヴァダ州は今年5月、公道での走行試験のためにトヨタ自動車のプリウスを基にした自律走行車にナンバープレートを発行しています。ネバダ州陸運局は、米国での自律走行車へのナンバープレート発行は全米初だとしています。

 ブラウン知事の法案署名を受け、カリフォルニア州陸運局も自律走行車へのナンバープレートの発行を始めるとのこと。

 ブリン氏によると、グーグルの自律走行車の走行距離は48万キロを超えましたが、このうち約8万キロは運転席で待機するドライバーの補助を必要としない完全な自律走行だったといいます。ブリン氏は、年内には自律走行試験に携わる従業員を増やし、今後5年をめどに何らかの形で一般の人が利用できるようにしたいと話しました。

 将来、消費者が自動運転車を受け入れるかどうかという点については、まだ疑問の余地が残っていますが、最近の立法の動きを見ても、同技術が今後主流になっていく土台はできつつあるといえます。「自動運転者の運転席に座る人は、さいしょはすこしこわいかもしれないが、そのうち慣れるだろう」とブラウン州知事はコメントしています。

(AFPBB News) (WIRED)

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このページは、green plusが2012年10月 1日 13:08に書いたブログ記事です。

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