鉄連、大手メーカーとの共同プロジェクトで製造時のCO2排出、5%削減

 今月12日、日本鉄鋼連盟は大手鉄鋼メーカーなどと共同で行っているプロジェクト「COURSE(コース)50」で、鉄鋼の生産過程で排出されるCO2を、大幅に削減する技術の開発で一定の成果を上げたと発表しました。

鉄鉱石の還元に炭素ではなく水素を使う技術では約5%のCO2排出量の削減を確認。コークス製造時に出る副生ガス中の水素を2倍に増幅し、CO2排出量を抑えられることも検証できたといいます。

 鉄鋼業界のCO2排出量は国内製造業全体の4割以上を占めます。プロジェクトでは、2050年までに30%削減することを目標に掲げています。対策の1つとし て、コークスの製造時に発生するガスに含まれている水素を使い、鉄鉱石を還元する技術を研究。4、5月の操業試験で「約5%のCO2排出量の減少が確認できた」(納雅夫副プロジェクトリーダー)といいます。

 新日鉄住金の君津製鉄所(千葉県君津市)で6月に始めた試験では、コークス製造時のガスに含まれる水素の増幅率を2倍にできることを確認。水素の濃度が高まれば、CO2発生量を抑制する効果があるといいます。

 鉄連などは高炉から発生したCO2を分離・回収する技術との融合に加え、高炉への水素の効果的な吹き込み方法の検討や、CO2の回収コストを1トン当たり2000円に抑えるための技術開発などを進める考えです。

(Sankei Biz)


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このページは、green plusが2012年10月14日 10:09に書いたブログ記事です。

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