
【写真:エンガワになる巨大カレイ=イルリサット・グリーンランド 47NEWS】
回転ずしに並ぶエンガワの多くはグリーンランド産です。カレイ漁は夏場、船で出漁し網で取りますが、冬場は氷が張った海上に犬ぞりやスノーモービルで行き、氷に穴を開けて針をつけた糸をたらして釣ります。
しかし、1995年ごろから犬ぞりの重さに耐えられないほど氷が薄くなる期間が以前より長くなったそう。
米航空宇宙局(NASA)の衛星観測で、今年7月中旬にグリーンランドのほぼ全域で氷の表面が解けたことが判明。海水の温度も上がっており、グリーンランド西海岸の漁場では例年最高でも6度前後でしたが、今夏は9.5度を記録しました。
海水温上昇は、エンガワ同様、回転ずしに並ぶグリーンランド産甘エビにも影響を与えています。近年、エビがより水温が低い北部へ移動してしまい、これまで通り捕れなくなっているといいます。同社は6年前、南部の加工工場を北部に移しました。
異変はグリーンランドだけではありません。北海道根室では水温の変化でサンマの漁場が従来よりも東に移り水揚げが減っています。このため、回転すしの担当者は「値段が引き合わないときは販売しない場合もあります」といい、サンマが回転すしから消えることもありそうです。
(47NEWS) (JCASTウオッチング)
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