
トライ・ウッドは、環境省の「オフセット・クレジット(J−VER)制度」の認証を受け、森林整備などで吸収・削減したCO2量を「クレジット」として国内の企業や団体と取引する「カーボンオフセット」を進めています。企業努力では削減困難なCO2排出量を、森林整備プロジェクトを手掛ける企業からの「吸収量買い取り」で相殺する仕組み。
今回はキャタピラー九州(福岡県筑紫野市)と、ケスラー社(フィンランド)の日本代理店のウスイ自動車整備工場(宮崎県日南市)と連携。「森を想う」活動の一環として、高付加価値を付けた林業機械を発表しました。
機械が排出するCO2量(1年間約15トン)をオフセットする仕組みで、クレジットは、同様にJ−VER制度に取り組む熊本県小国町と宮崎県諸塚村で創出したものも充てるそう。初年度にかかるクレジット代(約15万円)は3社で受け持ちます。
クレジット購入者は、年15トンのカーボン・オフセット適用を受けて商取引の上で優位に立て、月約25万円の5年契約でリース可となり高額で購入しなくても済むなどのメリットがあります。
機械は造材には欠かせない「ハーベスタ」で1台1650万円。この日は九州の林業関係者100人を前に、カーボンオフセットを示す証明シールを貼った機械を公開し、実演しました。井上社長は「(この機械で)貢献度も見え、イメージアップや(入札の)総合評価落札方式の評価にもつながる。さまざまな問題を抱える中小の林業事業体を支える一助になれば」と話しています。
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