今回開発した人工光合成システムの特長は、「バイオマスで使用される植物と同等という0.2%の効率を実現。しかも生成される有機物の量は「太陽光量に比例して増加」、「金属触媒や反応環境を最適化することにより、生成される有機物の種類を選択可能」、「光合成システムを無機材料のみで構成することに成功し、単純な構造を実現」など。同様のシステムは豊田中央研究所が2011年9月に発表していましたが、効率は0.04%でした。
今回開発したシステムは窒化物半導体の電極と、金属錯体による電極を用いるもの。窒化物半導体電極では光エネルギーを使って水を分解し、水素イオン(H+)と電子(e-)が発生します。有機物を生成する電極ではCO2と水素イオン二つ(2H+)、電子二つ(2e-)を使って、主 にギ酸(HCOOH)を発生させます。
パナソニックによると、これまで「複数の電極材料を使わないとCO2の還元に必要なエネルギー状態にできない」「従来の錯体では照射光の強度を増やしても反応電流量が追随せず、太陽光の強度を十分に利用できなかった」という問題がありました。しかし、窒化物半導体によってこうした問題を解消 できたといいます。
(日本経済新聞) (livedoorニュース)
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