旅客機の国際線が、地球温暖化の研究に、上空約10kmでほぼ毎日CO2を計測して、データを収集する装置を発表しました。
この発表では、気象庁や日本航空などが世界に先駆けて、7年前から行っているもので、装置を搭載し、特別塗装を施した旅客機が25日から運航されるとのことです。
上空約10kmの大気は、通常、チャーター機や気球などを使って採取するため、一ヶ月に1度位しか収集できません。国際線の旅客機なら、ほぼ世界中で毎日収集が可能になります。データは欧米など14か国で活用されるということです。これまでに、大陸の多い北半球のCO2濃度が上昇すると、海洋の多い南半球でも濃度が上昇し、赤道を越えて地球全体に影響するメカニズムが解明されました。
装置は、貨物室に取り付けられ、旅客機の飛行中、上空約10kmの大気を採取し続け、CO2の濃度を測ることで、地球温暖化の研究に役立てます。
国立環境研究所の町田敏暢氏は、「連続して測定できる画期的な方法なので、さらに世界中のデータを集め、研究に役立てていきたい」と話しています。(NHKニュース)
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