山形、宮城県境にまたがる蔵王連峰の樹氷を研究している山形大の柳沢文孝教授(環境科学)が、年代ごとに樹氷が観測された範囲を地図にまとめました。年を経るごとに標高が上昇し観測範囲が狭くなっており、柳沢教授は「地球温暖化の影響は明白だ」と話しています。
蔵王連峰の樹氷は、アオモリトドマツが雪と氷に覆われて巨大化し「アイスモンスター」と呼ばれています。観測される標高は年々上昇していると されていましたが、柳沢教授によると、推移を確認できる資料はこれまでなく「気温の上昇と樹氷の観測範囲が連動していることが証明された」としています。
地図は、観測データや過去の研究論文などを基に作製。樹氷の観測結果が残る1914年から2011年までの観測範囲の推移を12枚にまとめました。
樹氷が観測された標高は過去70年間で1400メートルから1600メートルにまで約200メートル上昇しました。樹氷シーズンの12~3月の 山形市内の平均気温は、1900年代前半はおおむねマイナス0.5~0度でしたが、1900年代後半は0.5~1.5度に上昇、2000年代は1.5~2度にまで上がりました。
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