間伐材を地域通貨と交換 笠置町、社会実験を実施

 笠置町は今月14、21日に、間伐材を提供した町民に地域通貨を渡す社会実験を行います。間伐材を木質燃料として有効活用するため、町民からどれだけの協力が得られるかを調べるとのこと。

 総務省の「緑の分権改革調査事業」による取り組み。町や町森林組合、同志社大などでつくる町環境経済好循環推進協議会が2011年度で実施します。

 町民から募るのは、町内で切り出されたスギなどの小径木や間伐材。長さ1~4メートルで、腐敗がひどくないことなどを条件とします。両日とも午前10時~午後3時にいこいの館第2駐車場で受け付け、最大20立方メートル分までを先着順で引き取るそうです。

 集めた間伐材は、ペレットやチップに変えることも含めて使途を検討するそう。現在は灯油で湯を沸かしている「いこいの館」での木質燃料の導入も想定し、間伐材の処理費や新たな設備費なども試算したいといういます。

 当日は、軽トラック1台分の木材(約1立方メートル)に対し、町が発行する3千円分の「笠置通貨」と交換します。笠置通貨は、いこいの館や町内の商店などで期間限定で使えるよう働きかけます。

 町企画観光課は「管理が行き届かない森林資源を生かし、いこいの館の燃料をより安価で確保し、CO2の削減も実現できれば」と期待しているそう。今後、町内外の人たちの交流イベントで間伐の講習会も行い、森林活用の担い手も育てたいといいます。

(京都新聞)

 町で使える硬貨と交換というのは面白い試みだと思いました。間伐材も地産池消で切り捨て間伐も搬出されるという一石二鳥の試みで、各地域での間伐材利用のモデルケースになりそうです。

 

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このページは、green plusが2012年1月 6日 15:13に書いたブログ記事です。

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