日産自動車は、完成車や部品を積んで国内の生産拠点を行き来する新たな運搬船を導入し、報道陣に30日公開しました。甲板上に太陽光発電パネルを設置し、船内の照明を全面的にLEDランプにするなど、環境に配慮した省エネ型の船で、従来の船よりCO2の排出量を年約4200トン減らせるといいます。
【写真: 日産自動車が導入した省エネ型の運搬船。国内向けの電気自動車「リーフ」が次々と積み込まれていく=神奈川県横須賀市、宮崎健撮影】
日産は、物流などに伴って生じるCO2の2016年度の排出量を05年度比20%減らす目標を掲げており、新船導入は対策の一環。全長約170メートルと国内を行き来する船では最大級で、完成車880台を積めるとのこと。太陽光パネル281枚で最大50キロワット時を発電し、燃料代を従来比18%節減できます。震災に備え、蓄えた電力を外部へ供給できる機能も備えました。
新船導入で神奈川、兵庫、福岡3県の港を結ぶ運搬船は三つに増えるそう。九州の生産拠点からの完成車輸送が増えており、納期短縮も図ります。日産は「外国と行き来する船も含め、省エネ船への置き換えを進めたい」としています。
(朝日新聞)
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