トーマツ審査評価機構は1月12日、新たに「スコープ3」格付サービスを開始しました。
スコープ3とは、企業活動に関わるサプライチェーンでのCO2排出を国際的な定義を行なったもので、「スコープ3」格付サービスでは、企業が開示する「環境報告書」、「CSR報告書」、「サスティナビリティレポート」などやWebサイトに掲載されたサプライチェーンへの取り組みの公開情報を対象に、情報開示、取組範囲、CO2削減、第三者評価等6つの項目で、客観的な第三者として格付するサービスです。
サプライチェーンのCO2排出削減は、現時点では企業により取組範囲が大幅に異なるため、比較を想定した「総合格付」(総合的な結果として、ひとつの格付を提示すること)はしていません。
また、最近では企業の情報開示が従来の「環境報告書」に留まらないことから、多面的な格付を実施するために、企業との合意に基づき、補完的な報告なども対象にしています。
格付の結果は「スコープ3」第三者格付報告書として企業に発行し、企業は自社のサプライチェーンでのCO2排出状況を客観的に確認できる指標として活用することができます。
また、「環境報告書」やWebサイトで自主的に格付結果を開示することも可能となっています。
なお、サプライチェーンのCO2排出管理は、取引先などサプライチェーンからのデータ収集が直接できないことが課題で、格付サービスではこういった課題に対しても、企業が自社のマネジメントシステムに基づき取引先に対して働きかける仕組みの有無を確認事項に入れることで対応しています。
(LNEWS)