次回のCOP16では、「京都議定書」に変わる新議定書の合意は難しいようです。
国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は19日、フランス東部ストラスブールの欧州議会で記者会見を行い、地球温暖化対策について、11月末からメキシコ・カンクンで開かれる国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)では、12年末に期限切れを迎える「京都議定書」に代わる「新議定書」はまとまらないとの見通しを示しました。
京都議定書では米国を除く先進国にのみ温室効果ガス排出量の削減が義務付けられていることから、日本などは、米国や中国などの削減への取り組みを盛り込んだ新議定書の早期策定を目指しています。しかし、潘事務総長は「カンクンでは法的拘束力のある包括的な国際合意はできないだろう」と述べました。
その代わり、潘事務総長は昨年末のCOP15での「コペンハーゲン合意」に基づき、COP16では、森林減少の抑制や、途上国の温暖化対策に対する資金援助などで具体的な合意を取りまとめたいとの考えを表明しました。
(毎日jp)
一日も早く、世界中で足並みを揃えた温暖化対策に取り組めることを願います。