王子製紙、社有林のCO2吸収でJ-VER取得、製紙では国内初

 王子製紙は、神奈川県山北町の社有林でのCO2吸収プロジェクトで、「オフセット・クレジット(J-VER)制度」による 1795tの排出枠を取得しました。同制度の認証は製紙会社としては国内で初めてとなります。同制度の方法論のうち、木の成長を促し森林を維持することを目的に間伐する「間伐促進型」のプロジェクトとして認証を受けました。

 排出枠取得の対象になったのは、丹沢山系西部の総面積688haの三保山林で2007~2009年度に間伐をした156haの山林。整備プロジェクトに伴い1795tのCO2吸収量が認められて排出枠の発行を受けました。三保山林では2010~2012年度にさらに117haの間伐事業を展開し、排出枠を追加で取得する計画とのこと。

 J-VERは2008年11月に環境省が中心になって始めた制度で、国内での自主的な温暖化対策プロジェクトで生じた排出削減・吸収量に相当する排出枠を発行し、カーボン・オフセットなどに活用する仕組みです。

 王子製紙は国内に19万haの社有林を所有。そのうち、2011年4月までに北海道などの2000haを対象に、3万8600tのCO2の排出枠を取得する予定です。今後、社有林の森林整備をさらに推進して社有林全体での排出枠取得を目指すとのこと。排出枠を使って人工林の整備拡大や、自然にできた天然林の管理・保全に役立てていくそうです。

(ECO JAPAN)


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このページは、green plusが2010年9月27日 10:51に書いたブログ記事です。

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