「平成21年地球温暖化影響調査レポート」の公表【農林水産省】

農林水産省では、平成21年1月?12月を調査対象期間とした「地球温暖化に伴う農業生産への影響に関する実態調査」の調査結果について取りまとめた「平成21年地球温暖化影響調査レポート」を公表しました。

このレポートは、農林水産省が「地球温暖化対策総合戦略」の中で農業生産現場における高温障害など地球温暖化によると考えられる影響の発生状況とこれに対する適応策について調査するため、平成18年度から毎年度、都道府県の協力を得て実態調査を実施し、その結果を(独)農業・食品産業技術総合研究機構の協力を頂きつつレポートとしてまとめ、公表を行っているものです。

レポートのポイントは以下の通り
・主な作目への現象では、平成21年においても水稲(白未熟粒の発生等)、りんご(着色不良・遅延等)、かんきつ類(浮き皮、着色不良・遅延等)などの報告があった。
・このうち水稲については、出穂期?登熟期の気温が北日本を中心に平年と比べ低温で推移したことから、白未熟粒の報告県数が前年に比べ3分の2程度となった。また、果樹については、なしの発芽不良(露地栽培)など新たな報告があった。
・高温障害などの影響を回避・軽減するため、福岡県では高温耐性品種「元気つくし」、長野県では「多目的防災網を用いたなしの日焼け果の防止」など、各県において高温耐性品種や適応技術の開発・普及が着実に進められている。
・特徴的な動きとして、北海道では「地球温暖化に対応した主要作物に及ぼす影響の予測」、山形県では「農林水産研究開発ビジョンの策定」など、一部の道県では地球温暖化対策の推進体制の整備が進められている。

全国地球温暖化防止活動推進センター

農林水産省プレスリリース

 

昨年2009年の日本の年平均気温の平年差は+0.58℃で、第7位の高い値とのこと。2010年の平均気温はこの夏の猛暑の影響でどのような値になるのでしょうか。小学生の頃、日本の気候は「温帯湿潤気候 」と教わりましたが・・・・・まだそのように教えているのか少し気になります。 

 

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このページは、green plusが2010年9月 7日 12:04に書いたブログ記事です。

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