経済産業省は、CO2の「見える化」を促進するカーボンフットプリント(CFP)制度の基本ルールの見直し作業に着手しました。
09年度の試行事業で抽出された課題等を反映させるためで、21日にその検討委員会(委員長・稲葉敦工学院大学教授)の初会合を都内で開催、今後7月をめどに指針や商品種別算定基準(PCR)の策定基準を改定する方針。現状では算定が困難な販売段階の排出量の扱いや、CFPマークに表示する数値の範囲拡大、商品種別の考え方の整理などが改定の主な焦点となりそうです。
09年度の試行事業で抽出された課題等を反映させるためで、21日にその検討委員会(委員長・稲葉敦工学院大学教授)の初会合を都内で開催、今後7月をめどに指針や商品種別算定基準(PCR)の策定基準を改定する方針。現状では算定が困難な販売段階の排出量の扱いや、CFPマークに表示する数値の範囲拡大、商品種別の考え方の整理などが改定の主な焦点となりそうです。
CFPは、商品等のライフサイクル全体の温室効果ガス量をCO2に換算し表示する制度。経産省が環境、農林水産、国土交通の各省と連携し09年度に実施した試行事業には、食品、衣料、文具・事務用品など多くの業種が参加し、CFPマークの使用許諾製品は99件、認定されたPCRは45件、登録済みのPCR原案策定計画は77件に上っています。
試行事業を通じ議論となった主な課題は、CFPの算定、表示およびPCR関連の3つに分類されます。
算定では、まず販売段階の算定が困難であることで、 現在は「販売金額当たり」を排出原単位に用いた算定方法が主に利用されていますが、商品価格とCO2排出量の関連性が乏しいほか、事業者による削減努力が極めて困難となっています。また、原材料に利用するリサイクル材料の生産プロセスの算定範囲が必ずしも明確ではありません。さらに1次および2次データについて公開されている共通原単位が少ない点も指摘されています。
表示については、マーク本体に表示する数値として、現行の絶対値以外にも単位量や機能当たりの排出量、削減率、数値なし(ロゴ、コミットメント等)などの表示を認めてほしいとの意見や、中間材のマーク利用、さらに追加表示における「他の製品と比較したCO2削減効果」をより幅広く認めてほしいとの意見も出されているそうです。
PCR関連では、PCRが長文かつ複雑で、関係事業者との調整が難しいケースもあるため、CFP普及の障害になっているそう。また、細分化し過ぎたPCRが乱立したため、類似商品を製造する場合にも新たなPCRの策定が必要となるほか、「商品種別」の階層構造として上位の大分類と下位の小分類の間で重複が生じる場合の考え方が十分に整理されていないなどの 課題が指摘されています。
(環境メディア)
PCRでは先日のシンガポールの例がありましたが、どこまでの商品をひとくくりにするか、の検討を進めないといけませんね。
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試行事業を通じ議論となった主な課題は、CFPの算定、表示およびPCR関連の3つに分類されます。
算定では、まず販売段階の算定が困難であることで、 現在は「販売金額当たり」を排出原単位に用いた算定方法が主に利用されていますが、商品価格とCO2排出量の関連性が乏しいほか、事業者による削減努力が極めて困難となっています。また、原材料に利用するリサイクル材料の生産プロセスの算定範囲が必ずしも明確ではありません。さらに1次および2次データについて公開されている共通原単位が少ない点も指摘されています。
表示については、マーク本体に表示する数値として、現行の絶対値以外にも単位量や機能当たりの排出量、削減率、数値なし(ロゴ、コミットメント等)などの表示を認めてほしいとの意見や、中間材のマーク利用、さらに追加表示における「他の製品と比較したCO2削減効果」をより幅広く認めてほしいとの意見も出されているそうです。
PCR関連では、PCRが長文かつ複雑で、関係事業者との調整が難しいケースもあるため、CFP普及の障害になっているそう。また、細分化し過ぎたPCRが乱立したため、類似商品を製造する場合にも新たなPCRの策定が必要となるほか、「商品種別」の階層構造として上位の大分類と下位の小分類の間で重複が生じる場合の考え方が十分に整理されていないなどの 課題が指摘されています。
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PCRでは先日のシンガポールの例がありましたが、どこまでの商品をひとくくりにするか、の検討を進めないといけませんね。
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