ヒートアイランド対策でビル断熱に間伐材

 都市部の気温が周辺部より高くなるヒートアイランド現象への対策として、大阪市内の企業、大阪大学、大阪府など産学官の協議会が今夏、国産間伐材を使った実 験を本格化するそうです。
 効果を立証できれば、大手の建設会社にビル外壁などへの間伐材活用を呼びかけ、国や自治体に公共事業での間伐材利用を提言していくとのこと。
 この協議会は「国産材を活用したヒートアイランド対策協議会」(代表=水野稔・大阪大学名誉教授)。三井ホーム、木材加工の越井木材工業(大阪市、越井潤社長)、大阪府立大学、東京大学、大阪府木材連合会なども参加し、1月に設立しました。


  実験は200度前後の高温で蒸したスギ、ヒノキなどの間伐材を使います。これらの間伐材は熱処理をしない間伐材に比べて断熱性が高いとみられており、大阪市内と東京 都内の既設ビルの外壁や屋上に間伐材を張るなどして気温が下がるかどうか効果を測り、2011年3月までに結果をまとめるそうです。

 協議会はヒートアイランド現象で夏に高温になる大阪府で効果的な対策を打ち出し、全国で大阪産を含む国産間伐材の利用を促す狙いもあるそうです。


 国産間伐材の使途が増えれば、林業も盛んになり、林業が盛んになれば、森林によるCO2吸収量も固定量も増加します。エコポイント制度で、国産木造住宅にポイント還元などしたらいいと思うのですが、こういった実証実験が進めば、住宅だけでなく、オフィスビルにも木材の使用が進みそうでいいですね。

日本経済新聞


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このページは、green plusが2010年4月 6日 18:56に書いたブログ記事です。

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