アサヒビールは3月26日、グループ全35社で取り組む「環境ビジョン2020」を策定し、発表しました。
低炭素社会への貢献、循環型社会への貢献、生物多様性の保全活動、自然の恵みの啓発活動の4つの重点課題からなり、2020年までに温室効果ガスを2008年比30%削減や、2020年までに全事業拠点での廃棄物再資源化100%のほか、本年中に全国約50の営業拠点において環境マネジメントシステム「エコアクション21」を取得、酒類業界では初となる「生物多様性宣言」を策定など、とても意欲的な内容となっています。
温室効果ガスの削減目標は、90年比でも05年比でもなく、08年比というところに同社の並々ならぬ自信を感じます。煮沸工程のCO2排出量を約30%削減できる世界初の新技術や、1枚あたりのアルミ使用量を約9%削減できる軽量の缶蓋などの展開で相当削減できると見込んでいるのでしょう。
ビール会社は、共同配送やパレットの回収などにおいて、同業他社との協働が進んでいるので、ぜひ、上記のような技術も業界で展開してほしいですね。