ヘデゴー委員はさらに温暖化対策に関する戦略文書で「メキシコですべての結論を出すというシグナルが主要排出国から出ていない」とも指摘しました。COP16では新議定書の大枠づくりを優先し、11年に南アフリカで開く締約国会議で新議定書の採択を目指す考えだそうです。
COP15ではCOP16で新議定書を決めることを目指し各国の合意にとどまりました。しかし、多少慌てて合意に行きついた印象のあるCOP15のしわ寄せが、今回の「年内採択困難」に見られるのではないかと思われます。COP17で新議定書の採択を目指すとしているそうだが、この調子ではいつになっても各国の歩み寄りが見られず、平行線をたどるだけなのでないでしょうか。先延ばしできない問題で、進行している問題に対する気候変動ではありますが、各国の様々な利害が左右している現状が見えたような気がしました。
ポスト京都、EU「年内採択困難」欧州連合:NIKKEI NET(日経ネット)