アモルファスシリコン型薄膜太陽電池と樹脂製の屋根用防水シートを一体化したもので、建物の屋根などの防水改修工事に併せて、太陽電池を設置できるのが特徴で、軽量なため、建物の大掛かりな構造補強工事なしに屋根へ設置できるほか、曲面へも設置できるそうです。
さらに、垂直面である建物の外壁にも設置が可能な太陽電池も開発中で、近日中に発売開始予定とのこと。
4月には改正省エネ法が施行されるため、対象となる企業では省エネ対策が進むと思われます。政府は再生可能エネルギーによる電力を高く買うことを義務付ける固定価格買取制度の導入を掲げているため、特に優遇される太陽光発電は、省エネ対策の一つとしても注目されています。
ニュースリリースには肝心の価格と効率が書いてありませんが、アモルファスシリコン型薄膜太陽電池の効率は一般的には10%以下と言われています。
効率は低いし、価格も特に安いわけではないのかもしれませんが、既存の太陽電池の設置に補強工事が必要だった建物や、屋根が曲面・凹凸など複雑な形状の建物では、ジオアシートPVも有力な候補になるかもしれません。
建材(屋根用防水シート)一体型太陽電池「ジオアシートPV」の発売開始について:三菱化学株式会社