東北電力が保守作業で発生する伐採木を使ったバイオマス燃料を導入へ

 東北電力は2月25日、グループ企業の酒田共同火力発電の石炭火力発電所の燃料として、木質バイオマス燃料を石炭に混合して使用すると発表しました。

 東北電力の配電線保守作業等で発生する伐採木の一部を、同社グループ企業のグリーンリサイクルが木質バイオマス燃料に加工し、それを酒田共同火力発電所で石炭と混合・粉砕し、使用するとのこと。
 今後、木質バイオマス燃料の受入設備の建設など準備を進め、2011年5月頃から試験導入し、その後、本格運用する予定なんだとか。

 これまでは、回収、加工した後、バイオマス燃料として近隣の工場に販売していたそうですが、それを自社グループの発電所で使用し、石炭火力発電のCO2排出量を削減しようという取り組みです。
 現在は、石炭に対して重量比約0.3%の混合ですが、それでもCO2削減量は年間約5千トンになるそうです。石炭火力発電におけるCO2削減対策がいかに重要かがわかりますね。
 東北電力によると、バイオマス燃料は、現在の3倍程度までは増やせる見込みで、今後拡大を検討するらしいのです。

 電力のCO2排出原単位の低減は、企業や家庭での取り組みの成果を左右する非常に重要な取り組みなので、ぜひ石炭から天然ガスなどへの切り替えと同時に、積極的に進めてほしいと思います。

東北電力企業グループ連携による酒田共同火力発電所への木質バイオマス燃料の導入について:東北電力

 

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このページは、ミヤギコウシロウが2010年2月26日 23:48に書いたブログ記事です。

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