宮城大の矢野歳和教授と航空宇宙技術振興財団などの研究グループは8日、小型の太陽熱発電装置の実験運用を開始したそうです。
装置は縦2メートル、横4メートル。パネルの裏に熱を電気に変える熱伝素子を設置するかたちで、蒸気タービンによる従来の方式から大幅な小型化を実現したとのこと。
現在の発電効率は5%ですが、数年以内に15%まで引き上げる計画なんだとか。
今後はさらなる小型化と高性能化を図るとともに、熱回収ダクトを設置して排熱を温室栽培な
どに活用したり、蓄熱装置を設置するなどにより、発電と排熱を合わせた全体の利用効率を80%以
上に伸ばすことを目指すそうです。
太陽熱発電は広大な敷地を使うタイプが一般的で、面積の狭い日本ではあまり向かないのですが、今回のように熱伝素子を使用する方法なら大幅に小型化できるため、土地の心配が要らなくなります。
効率はまだまだみたいですが、もともとが無料で無尽蔵の太陽熱を使っているわけだし、熱としての利用もできるし、蓄熱もできるようにするみたいなので、実用化が楽しみです。
太陽熱で効率発電 小型装置の実験運用開始 宮城大キャンパス:河北新報