静岡県が温泉発電の事業化に向けた調査研究へ

 静岡県は2010年から、温泉の熱を使って発電する「温泉発電」の事業化へ向け、調査研究を始めるそうです。

 温泉発電とは、地熱発電の一種で、温泉の熱を利用して沸点の低いアンモニア水などの液体を熱し、その蒸気でタービンを回し、発電するしくみで、地熱バイナリー発電とも呼ばれています。

 構想では、県企業局が発電機を設置し、源泉を持つ地域の温泉事業者から高温の温泉を供給してもらって発電。その電力と、発電後に入浴用として適温になった温泉を事業者に戻し、余剰電力が生じれば電力会社に売電するとのこと。

 実現すれば、自治体による温泉発電は初めて。観光客へのアピールや、緊急時の電源として役立てたい考えなんだとか。

 これと同じ温泉によるバイナリー発電は、06年から群馬県の草津温泉で計画が進んでいましたが、温泉への悪影響を懸念する人たちの反対によって頓挫し、国内ではまだ実現していません。
 しかし、現在新潟県が温泉熱を利用したバイナリー発電を検討する委員会で議論を進めているほか、青森県でも検討が進められています。
 民主党は再生可能エネルギーによる電力を電力会社に高値で買い取るよう義務付ける制度の導入を掲げており、温泉発電もその対象となっているため、導入を検討する自治体が今後さらに増えそうです。
 そういった自治体を後押しし、全国に温泉発電を広めるためにも、ぜひ先行している自治体には成功させてほしいと思います。

 

県、温泉発電事業化研究へ 電力販売"参入"も視野:静岡新聞

(4)余った熱で無駄なく発電 : 環境ルネサンス:YOMIURI ONLINE(読売新聞)インサイドアウト 地熱発電と温泉は共存できるか:ECO JAPAN ?成長と共生の未来へ?
(3)温泉 低中温でも地熱発電 : 故郷に技あり!:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
新潟県のエネルギー:新潟県
地熱エネルギーの利用推進:青森県庁ホームページ

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このページは、ミヤギコウシロウが2010年2月10日 23:35に書いたブログ記事です。

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