中国沿海の海面の高さ、過去30年で最高に

 2010年1月27日、中国国家海洋局の発表したレポートによると、09年に中国沿海部の海面の高さが過去約30年間で最も高い位置に達していてことが分かったと、国際在線が伝えました。
 同局は27日、「2009年中国沿海の海面に関する公式レポート」を発表したそうです。それによると、過去約30年間で中国沿海の海面は上下の波はあるものの上昇トレンドを描いて推移しており、平均して年間2.6ミリメートル上昇し、世界平均の同1.7ミリメートルを大きく超えています。
その結果、09年に中国沿海の海面の高さは過去30年間で最も高い位置に達したといいます。また、同レポートは、今後30年間についても海面の上昇トレンドは続くだろうと予測しているそうです。

 一方、都市化や居住に関する様々な問題に取り組む国連機関である国際連合人間居住計画(国連ハビダット)は、08年に発表したレポートで「地球温暖化の影響を受け、世界の海面は20世紀中に平均17cm上昇した。また、1990年から2080年までの間に海面は平均22cmから34cm上昇し、海抜に低い世界各地の3000以上の都市や地区に様々な程度の影響を及ぼすだろう」と予測し、警告を発しています。

 海面上昇により平均海面が上がると、高潮や洪水が頻発し、さらには水没などの災害の危険性が増し、被害はより内陸へと拡大してしまいます。実際にツバルなどの海抜の低い地域ではすでに海面上昇による被害が報告されています。近年の、異常な速度で進む地球温暖化の影響は深刻を極めています。地球温暖化は、もう待ったなしの状態にあるという意識を、我々一人一人が持っていなければと思います。


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このページは、green plusが2010年2月 1日 12:18に書いたブログ記事です。

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