本田技研の米国法人であるアメリカン・ホンダモーターは27日、研究開発子会社のホンダR&Dアメリカズが、燃料電池電気自動車への水素供給装置として、ガレージに収まるコンパクトな家庭用サイズの次世代ソーラー水素ステーションの実証実験を開始したと発表しました。
独自技術で水素の製造と圧縮を一体化することでコンプレッサーが不要となり、小型・低騒音・低コスト化を実現したほか、水素製造システム効率も25%向上。これにより、8時間で約0.5キログラムの水素が供給され、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」が約50キロメートル走行できるとのこと。
これはすごく進んだ取り組みですね。50キロメートル走るのに必要な水素を作るのに8時間かかるとなると、まだまだ電気自動車にはかないません。
しかし、本田は燃料電池こそが将来の究極のクリーンパワーであり、その燃料として使われるのは再生可能エネルギーによって作った水素になると、すでに電気自動車の次を見据えて、今回の実験に取り組んでいるようです。
昨年9月にはホンダのほか、トヨタや、独ダイムラー、米GM、ルノー・日産連合、米フォード、現代自動車や起亜自動車など世界の自動車メーカー各社が燃料電池車に関して、2015年をめどに市場投入を実現することなどを盛り込んだ共同声明を発表しましたが、それが実現したときに、再生可能エネルギーで効率的に作った水素を、低コストで供給できるようになっているのか?ぜひがんばってほしいと思います。