山形県村山市は東北の自治体として初めて、市庁舎や学校など10の公共施設の電力源を、木の枝や廃材を原料とする木質バイオマスに切り替えるそうです。
果樹農家から回収したサクラなどの不要な枝を粉砕加工した木質チップをガス炉で加熱し、その際に発生するガスで発電機を動かすしくみを目指しており、現在木質バイオマス発電所「やまがたグリーンパワー」と協議しているとのこと。
これにより、10施設で年間1280トンのCO2削減効果があるんだとか。
現在、街路樹の剪定や草刈りなどの公共事業で発生する枝や草木、さらに海岸に流れ着いたアオサやコンブといった海藻など、これまで費用をかけて捨てていたものをエネルギー資源として有効に利用する試みが始まっています。
最近、再生可能エネルギーとして、太陽光発電ばかりがクローズアップされていますが、日射量や風況などに恵まれていなくても、豊富なバイオマス資源に恵まれている地方自治体には、ぜひもっとバイオマスに目を向け、その有効利用を検討してほしいと思います。