九州工業大の西道弘名誉教授と自然エネルギー機器などを手がけるソフィアエンジニアリングらが、柔軟な羽根を持ち安全で安価な発展途上国向けの小型風力発電機を開発したそうです。
従来の羽根はグラスファイバー製で、強風時に壊れる恐れがありましたが、新しい風力発電機の羽根は発泡性プラスチック製で、強風でもしなるため壊れにくく、設置も簡単とのこと。しかも、材料費が安いため、本体は10万円からと、従来の半額以下なんだとか。
同風車は国内では実証試験済みで、現在途上国でのニーズを調査しているそうです。
発電量は風速10メートルで100?300Wほどとのことなので、有名なゼファーの出力400Wの小型風車と比べても遜色ありません。
小型風車は、効率の面で大型の風車に劣り、都市部ではほとんど採算が取れませんでしたが、これならば初期コストが安い分、採算ラインがぐっと下がりそうです。途上国だけでなく、日本での普及にも期待したいです。