間伐材からカーボン粉末生成

 東広島市の企業や大学が連携し、森林の間伐材から高純度のカーボン(炭素)の粉末を生成することに成功したそうです。
 化石燃料に頼らない素材として、ハイブリッド車や電気自動車に積む蓄電装置の電極材料への活用目指すとのこと。全国的に珍しい試みだそうです。

  工業用のカーボンは石油や石炭から生産されますが、今回は、木の主成分であるセルロースやリグニンを熱分解する手法を採用しました。賀茂地方森林組合が間伐材をチップ化し、車体製造などのオーエイプロトが炭化。広島大が粉末にし、装置メーカーのエス・エス・アロイが熱分解して純度を高めます。

  粉末をシート状にして電極に使うにはカーボンの純度を高め、粒子を細かくするなどして表面積を大きくする必要があります。広島大や近畿大工学部の協力で材料分析などを重ねた結果、純度を100%近くに高め、粒子を最小で約20ナノメートル(ナノは10億分の1)にできたそうです。

 企業や大学が連携し、間伐材を活用した研究に成功したいい例だと思います。研究を重ね、今後も取り組みを進めていってほしいと思います。


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このページは、green plusが2010年1月 8日 18:32に書いたブログ記事です。

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