植林など砂漠化防止が巨大な経済的利益もたらす(内モンゴル自治区)

 2009年12月23日、USAトゥデイ紙は、中国の内モンゴル自治区の農民たちの砂漠化を食い止める努力について紹介、これが中国に大きな経済的利益をもたらすと論じました。
 43歳の農民・ウランダーライさんは地球温暖化という言葉も、コペンハーゲンサミットについても、聞いたことがありません。しかし中国政府の援助によって、3年前から放牧地にスナヤナギの植林をしているといいます。同記事によると、ウランダーライさんが行っている放牧地での植林には3つの効用があるといいます。
まず、広い面積の植林は、土壌を守ることにつながり、砂嵐を弱めることができます。
第2に、スナヤナギを伐採し燃やして発電する際に生じる温室効果ガスは、他のエネルギーによる発電よりも少ないそうです。
第3に、経済的に豊かになれること。スナヤナギで発電する付近の発電所が、ウランダーライさんに毎年2600ドルの植林管理費を支払っているからです。

 中国の 高官らは、先のコペンハーゲンで「再生可能エネルギーへの転換において、中国は他のどの国よりも先を走っている」と発言しています。同記事も、内モンゴルでの植林プロジェクトは政府と個人投資家によるクリーンエネルギー領域における相互協力によっているとし、中国の環境政策に一定の評価を与えました。

 この地域で植林プロジェクトを行うことによって、低炭素化・砂漠の緑化・雇用の促進という一石三鳥なコベネフィットが生まれますね。


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このページは、green plusが2010年1月 7日 15:18に書いたブログ記事です。

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