サマータイム制度とは、夏は日の出が早く日の入りが遅くなるため、時計を1時間早める制度です。省エネが見込めることや、世界で77カ国、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国では日韓と、白夜のため不必要なアイスランド以外はすべて導入していることから、日本でも立法化が検討されています。
日韓は時差もなく経済的な関係が深いため、同時に実施すれば効果が大きいとして、日本側に本格協議を打診しているとのこと。
韓国では4-9月に同制度を実施した場合、省エネなどによる利益を年間1362億ウォン(約105億円)と試算しているんだとか。
ただ、導入にはコンピューターのプログラムや航空・鉄道ダイヤの変更などが必要なため、来年、政府機関などに限定して導入し有効性を国民にPRする案も検討しているそうです。
日本の経産省の試算では、サマータイムが導入されると、温室効果ガスの排出を44万トン削減することが可能で、さらに、退社後や放課後の日没までの時間が伸び、余暇の充実にもつながると期待されています。
しかし、1時間早くなっても労働時間が延びるだけで、退社が早まるとは限らないため、労働組合などからは反対の声も出ているようです。
このあたりは企業の対応でどうにでもなると思うので、ぜひ効果が見込めるような形を考え、導入に向けて前向きな検討をしてほしいと思います。