
再生可能エネルギーだけで成立するモデル都市計画で、スマート家電の効果を実証する実験が世界で初めて実施されます。
写真はマスダール・シティの完成予想図。「環境と共生する都市」をコンセプトに掲げ、都市全体を電力再生可能エネルギーのみで賄うことなどを目指します。
(写真 日経Ecolomy)
マスダール・シティは、人が居住する部屋に双方向通信ネットワークとスマート家電を設置し、スマート家電の動作を制御するとともに、その使用状況に関するデータを収集して効果的な省エネの実現を目指します。

この実験はアブダビ政府のマスダール・シティ計画に、米GEが協力するパイロット・プログラムという形で実施されます。再生可能エネルギーに立脚した都市 整備に貢献することに加えて、限られたエネルギーを世界規模で効率よく使うことを実現する上で重要な実験となるでしょう。
建設は2006年に始まっており、15年に完成する予定です。GEはアンカー・パートナー(最も重要なパートナー)として、この建設に協力しているそうです。マスダール・シティの特徴は、再生可能エネルギーだけで全体の電力を賄う世界初の都市という点にあります。太陽光や風力といった自然エネルギーを主な電力源として都市全体に供給するほか、カーボン・ニュートラル(炭素中立)やゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)の実現を目指します。
この計画では、環境と共生できる都市を作り上げるだけでなく、この取り組みを通じて再生可能エネルギーや環境エネルギーに関する技術に技術革新を起こし、研究や製品開発、製造における世界の中心地になることを目指しているそうです。【日経Ecolomy】
UAEらしいダイナミックな開発ですね。この計画が30年、50年先にどのような影響を与えるか、楽しみです。
