COP15速報 途上国支援で歩み寄り 交渉が動き出す?

【12月16日】COP15は会場にNGOなどの入場を規制し、公式は票からのお伝えになります。 本日は、日米欧が途上国支援の金額を次々と発表、アフリカ諸国 が受け入れる姿勢を見せるなど先進国と途上国が大きく歩み寄った様子です。
 温室効果ガス排出量の削減目標をめぐる協議は紛糾しているものの、これで暗礁に乗り上げ ていた交渉が政治合意に向けて動き出す可能性が出てきました。

 日本の小沢環境相は同日の記者会見で、途上国の温暖化対策を支援する「鳩山イニシアチブ」として2010〜12年の3年間に総額150億ドル(約1兆3400億円)を拠出すると表明しました。

 米政府も「森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減(REDD)」の取り組みに対し10億ドル(約900億円)を拠出すると発表しました。日本など先進国の多くはREDDへの取り組みを表明しています。

 すでに10〜12年に総額72億ユーロ(約9400億円)の途上国支援を行うと表明しているEUはアフリカ連合と合同で記者 会見をしました。エチオピア首相が「13〜15年に最大で年500億ドル(約4兆5千億円)、16〜20年に少なくとも年1000億ドル(約9兆円)の途 上国支援を行う基金を設立する」と提案したことについて、欧州委員会のバローゾ委員長は「EUは見解を共有する」と歓迎しました。
 支援の半分は温暖化で水没の危機にひんする島しよ国や干魃が進むアフリカの支援に充てるとのこと。経済危機で先進国は 財政赤字が膨らみ、13年以降の資金援助に関しては公的資金からの拠出は厳しい状況でエチオピア首相は「公的資金ではなく温室効果ガス排出にかかる税金や 排出量取引で生じた利益で基金を設立する」と述べ、EUも賛意を表明しました。

排出国を上から5国並べると日本だけが京都議定書で束縛され、かつ支援金も最大の日本は、このCOP15でももっとリーダーシップを発揮してもらいたいと思います。

環境ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。

環境ブログへ

トラックバックURL: http://eicnet.sakura.ne.jp/mt5/mt-tb.cgi/619

このブログ記事について

このページは、green plusが2009年12月17日 19:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「UNEPが世界各国の温室効果ガス削減目標を確認できる「気候公約トラッカー」を公開」です。

次のブログ記事は「トヨタがプリウスPHVを2年後に市販へ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

環境ブログ

環境ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。


Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。