COP15速報 最終局面に向けての準備へ

COP151.jpg  【12月15日】

 会議後半に差し掛かった12月15日(火)、バン・ギムン国連総長は「世界のリーダーは歴史上の決定的瞬間に立ち向かう」と述べました。
会議は、各国閣僚級代表がコペンハーゲンに到着し始めた火曜日に、最終的なハイレベルのステージの開始を迎えました。
 AFPによると、バン・ギムン国連総長は、世界のリーダーが「歴史上の決定的瞬間」に立ち向かっている最中、「私たちは、私たちが何をしなければならないかを知っている。私たちは、世界が何を期待するかを知っている。ここでの、そして今の私たちの仕事は調印、私たちの共通の利益における決定をすることだ」と語りました。

バン・ギムン国連総長はまた、「今まで3年間の努力は3日間の行動によって崩れた。準備運動を衰えさせてはいけない。この交渉で、欲するものすべてを得る者はいない」と述べました。
ロイター通信によると、バン・ギムン国連総長は向こう3日間の協議を、「国際社会によってかつて行われた中で、最も複雑で野心のある3日間」と位置付けました。

 本会議の議長、コニー・ヘデゴーは演説の中で、「私たちは成功と失敗の綱渡りをしている。成功は手の届く範囲にある。しかし、私は警告しなくてはならない。私たちは自ら失敗することもできる」と述べました。(UNFCC 和訳:Green-Plus黒谷)

 先進国と途上国の議論が注目を集めていますが、途上国の中で発言権を持っているのは中国、インドなどの諸国を始め、今や先進国と肩を並べているといっても過言ではない新興国です。
このような主要なCO2排出国になるであろう国々に、削減義務を課すことは確かに重要なことでしょう。それによる温暖化対策効果は大きいものがあります。
しかし、現実に温暖化の影響を最初に、そして最大に受けるのはアフリカ諸国をはじめとする、後発展途上国です。
共通だが差異ある責任をめぐり、各国の綱渡りが最終局面を迎える中、このような最貧国に対する、先進国・新興国の政治的合意についても、一歩進んだものを期待したいです。


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このページは、green plusが2009年12月16日 20:15に書いたブログ記事です。

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