COP15速報 京都議定書の延長問題

COP15 【12月15日】

 2013年以降の温室効果ガス削減について、定めのない京都議定書の延長問題が閣僚レベルで協議されました。
これまで、新たな国際的枠組み(ポスト京都議定書)への「一本化」を求めてきた日本と欧州連合(EU)が、途上国の求める延長協議を受け入れるという形をとることで、京都議定書が延長される可能性が出てきました。
 米国を除く先進国が排出削減を約束した京都議定書の期間は、2008年から2012年です。
来年以降必要となるCOP15参加国は、議定書延長にあたる期間(13年から17年、または13年から20年)の削減目標について協議しているのですが、「温暖化は先進国の責任」と主張する途上国は京都議定書の延長を要求、歩み寄りの様子は見られないのが現状です。

 EU議長国スウェーデンのカールグレン環境相は「京都議定書の約束期間で果たすべき事柄を協議する用意がある」と話しています。 2013年以降適用されることとなる京都議定書は、もちろん2013年までに決めなくてはいけないことです。

ところが、今年は延期されそうになっています。CO2削減目標を掲げて守れなかったという結果が出てしまったことと同様に、先延ばしをして困るのは私たち人間です。
私たちが生み出してしまった気候変動問題を解決できるのは私たちで、そのための改善策を考えなくてはいけないのも私たちです。早急な行動が求められているため、延期にするのは良い考えではないと思います。

一刻も早く京都議定書を作成し、CO2削減目標に向けて意欲的に全員が活動できることを望みたいと思います。(藤原沙来)


環境ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。

環境ブログへ

トラックバックURL: http://eicnet.sakura.ne.jp/mt5/mt-tb.cgi/615

このブログ記事について

このページは、green plusが2009年12月16日 19:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「COP15速報 途上国ボイコット相次ぐ」です。

次のブログ記事は「COP15速報 最終局面に向けての準備へ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

環境ブログ

環境ブログランキングに参加しています。よろしければクリックご協力お願いします。


Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。