東京電力と北海道電力は18日、北海道での風力発電導入拡大のための実証試験を共同で実施すると発表しました。
具体的には、東京電力が北海道電力から一定の電力を受電することで、北海道内の電力系統に需給の調整力を生み出すそうです。
この調整力を活用し、北海道内において、2014年度をめどに合計10-20万キロワット程度の風力発電を新規導入するとのこと。
北海道では、風力発電で作った電気を電力会社に売りたい事業者に対して、電力会社が買い取る量が少なく、抽選によって選ばれている状況でした。そのため、未利用の風力資源が十分にあるにもかかわらず、風力発電の普及は滞っていました。
しかし、民主党政権はすべての再生可能エネルギーによる電力を高く買うことを電力会社に義務付けることを公約として掲げているため、現在の状況は大きく変わるものと思われます。
こうした時代の変化に対応し、ようやく電力会社が重い腰を上げ、風力発電の拡大に向けて動き出すようです。遅すぎますが、大きな一歩となるよう注視していきたいと思います。