エネルギー関連事業の研究開発を手がけるベンチャー企業「グローバルエナジー」は、独自のベルシオン式と呼ぶ風力発電技術を韓国のソフト開発大手「エニテックシス」とマレーシアのマーケテイング会社「EMAX」に供与することを決めたそうです。
ベルシオン式の風力発電は、翼の先端が内側に曲がっているために風を逃さず、高効率で発電できるとのこと。建設コストも既存の風力発電に比べ、大幅に低減できるんだとか。
3社はマレーシア政府が進めるボルネオ諸島での電力供給プロジェクトに共同で参加、発電能力10キロワット、20キロワットの垂直軸型ベルシオン風力発電設備を来春から順次設置し、来年中に250カ所の離島に設置することを目指しているそうです。
ベルシオン式という風車は馴染みがないですが、効率が高くて建設コストが安いというのは魅力的ですね。国内では設置実績がないため難しいと判断し、関心を示していた韓国企業などを通じて海外市場を開拓することにしたらしいのですが、優れた日本の技術が日本で導入されないのはもったいない気がします。今回のプロジェクトを成功させて、ベルシオン式の実績が認められれば、国内でも関心が高まると思うので、今後に期待したいです。