環境省は11日、京都議定書の目標期間の初年度である08年度の温室効果ガス排出量(速報値)を12億8600万トンと発表しました。
日本は08年から12年の平均の排出量を、基準年の総排出量である12億6100万トンから、森林吸収源対策で3.8%、京都メカニズムで1.6%、国内での省エネや再生可能エネなどにより0.6%の合計6%削減し、11億8600万トンとすることになっています。
しかし、08年度は森林吸収源対策や京都メカニズムを含めなければ、基準年より1.9%上回っていることとなります。
なお、07年度と比べると、エネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどにより、総排出量としては6.2%減少しています。
大幅に減少した原因は、金融危機の影響による年度後半の急激な景気後退が大きいようです。このままでは、景気が回復すれば排出量も大幅に増えてしまう可能性が高いので、一日も早く省エネや再生可能エネルギーによって排出量を大幅に下げたいところですね。