国連環境計画(UNEP)は世界のグリーンニューディール政策に関する最新の報告書「グローバル・グリーンニューディール」を公表しました。
これは中国、フランス、ドイツ、米国、メキシコ、韓国、南アフリカについて、景気刺激策に含まれる環境投資や環境プロジェクトを分析。さらに、日本など6カ国についても、環境投資や人口1人当たりの環境支出額などをとりまとめたものです。
景気刺激策に占める環境分野の割合は韓国が79%。中国34%、フランス18%で、日本はもっとも低い6%。
人口1人当たりのグリーン投資額は、韓国が約1230ドル、オーストラリアが約420ドル、アメリカが約365ドルで、日本は4番目に高い約280ドルでした。
景気刺激策に占める環境分野の割合では、韓国は2番目に多い中国の2倍以上、人口1人当たりのグリーン投資額では2番目に多いオーストラリアの3倍弱と、群を抜いて多いですね。
日本では、前者がもっとも少ないのに、後者が4番目に多いということは、景気刺激策の総額が他の国に比べて多かったのかもしれません。
環境対策にはお金をかけずにできる取り組みも多く、お金をかければいいというものではありませんが、再生可能エネルギーや省エネの技術には、必要なお金をかければ飛躍的に進む取り組みも多いので、日本にはもっとがんばってほしいと思います。