環境省は、ガソリンに10%のバイオエタノールを混ぜたバイオ燃料「E10」の本格導入に向け、法に基づく基準の改正に向けた議論を始めるそうです。
すべてのガソリンをE10に置き換える目標も従来の「2030年ごろ」から、早ければ20年ごろへ前倒しするとのこと。
バイオエタノールの割合については、世界では20%混ぜたE20や80%混ぜたE80、さらに100%バイオエタノールのE100を導入している国もあります。しかし、日本では環境省などの実証事業として「E3」を一部のガソリンスタンドで供給するのみで、E10は小規模に実証事業を行っている段階です。
運輸部門のCO2削減対策として最近は電気自動車が注目されていますが、車体や充電設備の価格を考えると、まだまだガソリン車やハイブリッド車を淘汰することはできません。なので、当面はハイブリッド車にバイオエタノールの割合を増やした燃料を使用することに期待しています。
日本では石油業界が環境省への協力を拒んでいるため、E3はほとんど普及していません。しかし、日本に必要なCO2削減量を考えると、一日も早くE10の普及に、力を合わせて取り組み始めてほしいと思います。