
現在のところ、安全とされる気温上昇レベルについて科学的に統一された見解はないのでっすが、2007年にノーベル平和賞を受賞したUNFCCCは、地球環境を破壊しない気温上昇レベルを産業革命以前と比較して2度以下としているとのこと。
12月にデンマークのコペンハーゲンで開かれるUNFCCCの第15回締約国会議(COP15)に向けても、「2度以下」を基本として議論が展開されています。
ですが、ドイツのポツダム気候変動研究所の研究チームによると、前週まで開かれていた会合で打ち出された中期削減目標では、気温上昇を2度以下に抑えることは不可能だといいます。
現在、打ち出されている削減目標は、先進国が1990年比で2020年まで25-40%減、2050年までに同50-80%減。新興国は2020年までに同15-30%減となっています。
研究チームは、この削減目標をもとに試算した結果、2050年には産業部門の温暖化ガス排出量が1990年の水準から倍増する可能性があることが分かり、「事実上、気温上昇を2度以下に抑えることは不可能」と結論づけています。
地球の気温は、すでに約0.8度上昇しており、氷河の溶解、万年雪や永久凍土層の縮小などが懸念されています。
これに加えて、気温を0.6度上昇させるだけの温暖化ガスがすでに放出されており、これらも考慮すると今後の排出量の余裕はさらに小さくなってしまいます。
IPCCの第四次報告書を「途上国の科学者が多く、先進国に負担の多いレポートだ」というような論調もありますが、この試算結果は、やはり未来に負担をかけずに、いかに今後成長していくかを考えさせられますね。
12月にデンマークのコペンハーゲンで開かれるUNFCCCの第15回締約国会議(COP15)に向けても、「2度以下」を基本として議論が展開されています。
ですが、ドイツのポツダム気候変動研究所の研究チームによると、前週まで開かれていた会合で打ち出された中期削減目標では、気温上昇を2度以下に抑えることは不可能だといいます。
現在、打ち出されている削減目標は、先進国が1990年比で2020年まで25-40%減、2050年までに同50-80%減。新興国は2020年までに同15-30%減となっています。
研究チームは、この削減目標をもとに試算した結果、2050年には産業部門の温暖化ガス排出量が1990年の水準から倍増する可能性があることが分かり、「事実上、気温上昇を2度以下に抑えることは不可能」と結論づけています。
地球の気温は、すでに約0.8度上昇しており、氷河の溶解、万年雪や永久凍土層の縮小などが懸念されています。
これに加えて、気温を0.6度上昇させるだけの温暖化ガスがすでに放出されており、これらも考慮すると今後の排出量の余裕はさらに小さくなってしまいます。
IPCCの第四次報告書を「途上国の科学者が多く、先進国に負担の多いレポートだ」というような論調もありますが、この試算結果は、やはり未来に負担をかけずに、いかに今後成長していくかを考えさせられますね。
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