東京大学は、砂漠に太陽光発電システムを設置し、できた電気を送電効率の優れた超電導電線で都市に送る研究プロジェクトに着手したそうです。
今後3年間かけて基盤技術を確立。2014年をメドに南米チリのアタカマ砂漠で実証試験を行うとのこと。
計画では、約6700世帯分に相当する出力2万キロワットの太陽光発電を設置。
電気抵抗がゼロのため長距離を送電しても電気の損失がほとんどない超電導材料でできた送電線を使って、約1キロメートル離れた人口3000人の市に電力を供給するんだとか。
地球に降り注ぐ膨大な太陽エネルギーを説明するのに、「ゴビ砂漠に太陽電池を敷き詰めると、現在地球上で人間が使っているエネルギーのすべてをまかなうことができる」などといわれることがありますが、今回の研究プロジェクトが成功すれば、都市から比較的近い砂漠に注目が集まるかもしれませんね。