「カーボンフットプリント」 認知度、高まるか

print.jpg 一つの商品が原材料の調達から廃棄・リサイクルまでに排出するCO2の総量を表示する「カーボンフットプリント」。
国が中心となり制度化に向けた検討が進められている中、その商品の試験販売が始まった。

「食品のカロリー表示のように商品選択の一つの指標になれば」との期待が寄せられている。
ただ、総排出量の表示で発信できる情報には限界があるなど課題も見えてきた。


 冷凍ピザは623グラム、ペットボトルの水は230グラム、トイレットペーパー12ロール入りは4・1キロ。
これは、カーボンフットプリントの制度化に向け、国が協力を求めた製造メーカーなどが、自社製品から出るCO2の総量を試算した一例だ。


 カーボンフットプリント制度では、原材料調達▽製造▽流通▽販売▽消費・使用▽廃棄・リサイクル?の各段階で排出されるCO2の量をメーカー自身が調べ、その総量を商品に記載する。

試算、表示した商品を同一店舗に集め、実験販売する計画だ。

今年度中に市場調査として実施し、消費者の声を集めたいという。


 欧州などでは表示基準作りの最中で、環境ISOに組み込むことが国際会議で決まり、数年後には世界共通のルールとなりそうだ。

日本もこれに参画する方針で、国の指針案には、表示数値の信頼性を高めるためにJIS(日本工業規格)を作ることや、第三者機関による検証も盛り込まれているそうだ。




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このページは、green plusが2009年2月14日 12:41に書いたブログ記事です。

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