愛媛銀行、農業向け省エネ支援　融資や販路開拓も

　愛媛銀行は農業向けの省エネ支援サービス事業に乗り出す。

農家や農業生産法人に省エネ型の設備導入を提案、融資のほか農産物の販路開拓や商品開発などの立案協力もする。
農家などが省エネで削れる経費を設備の導入資金に充てられるようにし、環境負荷低減と一次産業支援につなげる。

取引先の支援強化や新規の顧客開拓を進め、収益機会の拡大を目指している。

　まず愛媛県東温市や四国経済産業局、ダイキン空調四国（高松市）などと連携し、東温市での「とうおんアグリエスコ推進事業」に参画する。
同市内のイチゴ栽培農家に従来の重油を使った暖房器具に変え、電気を使った冷暖房器具を導入。

省エネで浮いた経費を設備の導入資金に回すなど、環境負荷低減と円滑な資金繰りの両立に向けた検証作業を2月に始めるらしい。

　県内の他の地域でも広く省エネ支援事業を展開する。
省エネ型の農業機械や一般機械などの導入を提案し、環境保全型の経営を通じて地場の産業育成にもつなげたい考えだそうだ。

主に農業を対象に事業展開を進めたい考えだが、他の産業向けにも支援を検討するとのこと。