オランダ、を野菜の温室に供給

tomato.jpg地球温暖化の原因となるCO2をコストをかけずに使う道がないか?食料増産とCO2削減を兼ねて、EU内でもトップクラスの野菜生産量を誇るオランダで、こんな取り組みが始まった。

ロッテルダム臨海にあるロイヤルダッチシェル石油のパイプラインは、アムステルダムの石油精製プラントへ原油を送るため1960年代に作られた。しかし82年に送り先のプラントが閉鎖されて20年間放置されていた。


再び脚光を浴びることになったのは、00年。CO2を温室に供給するOCAP社がこのパイプラインの一部を使って、近隣の温室にCO2を供給する事業を始めた。
植物は日光とCO2から光合成を行い、養分を作り出す。CO2の濃度が高ければ、それだけ発育もよくなる計算だ。CO2の供給を受けている農園の一つ、トマトワールドでは、通常の大気より3倍、0.1%程度に管理している。「従来農法にくらべて収穫が3割増えた」という。OCAPでは、CO2を販売する農地は1500ヘクタール、年間17万トンのCO2削減になっているという。

CO2の削減には、排出権取引や、植林、地下貯留など様々な手法があるが、CO2を養分とする農産物を使ったこの仕組みは、注目していきたい。

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このページは、green plusが2008年10月31日 16:01に書いたブログ記事です。

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