

石原慎太郎都知事は開会にあたり「自分たちの子孫のために今、私たち責任のある立場の人たちが考えないと地球はもたない」と挨拶がありました。
続いて、C40議長のカナダ・トロント市長デビッドミラー氏の挨拶があり、IPCC適応作業部会、マーティンパリー氏の基調講演が始まりました。
講演やシンポジウムのおおきな流れは、IPCC第四次評価報告書に基づく内容で、地球温暖化がもうすでに、「自分ごと」であること、既にこのリスクを最低限にするためのGHGを削減して行かなくてはならないこと、という感じです。
ショッキングだったのは、バングラデッシュのディジェンドラ・ラル・マリック氏のプレゼンテーションで、バングラデッシュでは既に気候難民が数百万人、都市に流入していること、
貧しい人が最も影響を受ける、という資料には、「脆弱性=リスク×危険/能力」というお話です。
能力とは、インテリジェンスとも富裕度とも読み替えられます。
「気候変動で"死ぬ"確立は、貧しい人(低知識の人)ほど高い」ということです。
先進国や、近代的な都市生活を享受している我々のツケが、他国の貧しい人の命を奪っていると思うと、気持ちも新たに、自分の生き様、会社での活動、NPOでの活動、色々なところで少しでも影響が少なくとどまる様、改めて行動を引き締めていく気持ちにさせられました。
封筒内に異物があると思ったら、都知事はもちろん東京オリンピック招聘のPRに抜かりがありませんでした。