ホンダは12日、四輪車の塗装工程を4割削減できる生産技術を確立したと発表しました。ボディーカラーを吹き付ける塗料に衝撃を吸収する機能を付けたことで、
塗装膜のひび割れなどを防ぐ「中塗り」と呼ばれる工程が不要になり、短い工程で塗装できるようになりました。
同技術をまず2013年7月に稼働する埼玉製作所寄居工場(埼玉県寄居町)に導入するほか、2014年に稼働予定のメキシコ工場にも取り入れることを検討しているとのこと。
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ホンダによると、他社でも中塗り工程を省略できる技術を確立したケースはありましたが、ボディーカラーは限定されていました。全色に対応できる技術は業界初で、色を出すのが最も難しいとされる「ホワイトパール」にも応用できるそう。
同工場には、併せて塗装効率を高める高速充填・洗浄可能塗料タンクを内蔵した壁掛け塗装ロボットを導入するとのこと。新塗装技術と同ロボット導入で、同工場の塗装工程でのCO2排出量を40%削減できる見通しです。塗装工程のCO2排出量は自動車製造工程の排出量の50%以上を占めるため、全製造工程での削減効果は20%程度になると見られます。
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