気象庁は20日、日本近海を含む北西太平洋で海洋が急速に酸性化し、84年以降は過去250年間のpH低下量と比べると約5倍のペースで進行していると発表しました。大気中のCO2が増加して海に溶け込んでいる影響とみられ、このまま酸性化が進むと海洋が大気から吸収できるCO2の量が減り、地球温暖化が加速することが懸念されています。
気象庁は1967年から、海洋気象観測船による北西太平洋海域での水素イオン濃度指数(pH)の定期観測を行っています。今年は北緯10~30度でpH8・07~8・12の弱アルカリ性でした。10年当たり約0・02の割合で低下し、産業革命以前から20世紀末の全海洋の酸性化のペースより大幅に早くなっていました。
(毎日新聞) (Sciense portal)
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海洋の酸性化が進むと、海洋の生態系に大きな影響を与え、サンゴ礁の発達や形成が阻害されたり、プランクトンや貝類、甲殻類といった生物の殻や骨格の成分である炭酸カルシウムが溶け出して、小型化することなどが予想されるといいます。
また、気象庁は同日、昨年の世界の大気中CO2濃度が平均390・9ppm(1ppmは100万分の1)で過去最高を記録したと明らかにしました。82年の統計開始以来、30年連続の記録更新となります。(毎日新聞) (Sciense portal)
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