トヨタ紡織、植物を活用したエンジン関連部品を初の製品化

 トヨタ紡織は、従来のケナフ活用技術を応用したエアクリーナーケースを開発しました。2012年1月からトヨタ自動車の「クラウンコンフォート」に採用されました。

 トヨタ紡織グループは15年以上にわたり、CO2の吸収能力が高い一年草植物「ケナフ」の繊維を活用した内装部品の開発に取り組んできました。車室内の空間をすべて"植物で造る"ことを目指していますが、植物材料を活用したエンジン関連部品の製品化は、今回が初めて。

 石油由来のPP(ポリプロピレン)内に均一にケナフ繊維を分散させるためのコンパウンド(混合)技術を確立しました。PPとケナフを完全に相溶化させ、射出成形部品の材料に必要な流動性を確保しています。これにより、ケナフを40質量%という高い比率で配合させながら、製品品質を高めました。PPの非強化品である従来品に比べて10%軽くし、CO2排出量を20%減らしたそうです。(日経Automotive Technology 浜田基彦)

(日本経済新聞)

 

自動車メーカーも、低燃費研究以外に様々な取り組みをしています。自家用車の購入時などには、こうした素材の使用具合や、リサイクル可能な部品比率などは、あまり考慮されないのが現実だと思いますので、積極的にメーカー自体が低炭素な提案を具現化してもらいたいと思います。

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このページは、green plusが2012年2月20日 13:54に書いたブログ記事です。

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